砂漠を生きる植物、ホホバ
朝、窓を開けたときの空気が変わってきました。
あれほど長く感じた夏も過ぎ、
朝晩には少し冷たい風が混じるように。
秋のはじまりです。
過ごしやすく、心地よい季節。
けれど、空気から少しずつ湿気がなくなっていくと、
手を洗ったあとの肌や、指先にも小さな変化が現れます。
なんとなく、いつもより乾いている。
爪のまわりが、少しかさついている。
冬ほどではないからこそ、
まだ見過ごしてしまうくらいの変化です。
本格的な乾燥の季節を迎える前に、
今日はひとつの植物のお話を。
砂漠を生きる植物、ホホバ。
日本から遠く離れた、
アメリカ南西部からメキシコ北部。
そこには、見渡す限り乾いた大地が広がる場所があります。
強い陽射し。
少ない雨。
昼と夜とで、大きく変わる気温。
植物にとって決してやさしいとはいえない環境です。
そんな土地に根を張って生きる植物のひとつが、
ホホバ。

一見すると、華やかな植物ではありません。
乾燥した大地に馴染むような低木に、
小さな実をつけます。
そして、その実の中にある種子から得られるのが、
私たちが「ホホバオイル」と呼んでいるものです。
「オイル」と呼ばれる、少し不思議なもの。
実はホホバオイルは、
一般的な植物油とは少し違います。
その主成分は、ワックスエステル。
常温で液体なのでオイルと呼ばれていますが、
化学的には「液体のワックス」に近いものです。
酸化しにくく、安定性が高い。
肌になじませれば、
うるおいを守りながら、やわらかな状態に保ってくれる。
そんな性質から、現在ではスキンケアをはじめ、
さまざまな化粧品に使われています。
けれどホホバと人との関わりは、
現代の化粧品から始まったものではありません。
乾いた土地で、人と暮らしてきたもの。
ホホバが自生するアメリカ南西部やメキシコ北部では、
この土地に暮らす人々が、古くからその種子を利用してきました。
種子を食用にしたり、
そこから得られるものを肌や髪の手入れに使ったり。
現代のように、美容のためのものが
いくらでも手に入る時代ではありません。
そこにある植物を知り、
その性質を知り、
暮らしの中で使う。
厳しい自然の中で生きていくために、
土地のものを暮らしへ取り入れてきたのです。
何世代にもわたって使われてきた植物が、
やがて研究され、海を越え、
今では世界中の化粧品に使われています。
そう考えると、
毎日何気なく手に取っている一滴にも、
ずいぶん長い旅があります。
小さな種から生まれた、一滴。
化粧品の裏側には、
たくさんの成分名が並んでいます。
「ホホバ種子油」。
その五文字だけを見れば、
ひとつの原料にすぎないかもしれません。
けれど、その向こう側には、
乾いた大地があり、
そこに根を張る植物があり、
種があり、
それを暮らしに取り入れてきた人々がいる。
素材について知ることは、
ものを少し丁寧に選ぶことにもつながる気がします。
そして、このホホバ種子油は、
Manicureのケアブランド
AMANDA Specialty Oilにも使われている素材のひとつです。

これからの季節を、手元から。
AMANDA Specialty Oilには、
ホホバ種子油のほかにも、アーモンド油やスクワランなどを配合しています。
それぞれの素材には、それぞれの役割があります。
けれど、私たちが届けたいのは
成分だけではありません。
ローションを手になじませる。
オイルを一滴。
最後にクリームで包み込む。
ほんの数分、自分の手に触れる。
忙しい一日の中では、
それすら忘れてしまう日があります。
だからこそ、
自分のために手をかける時間そのものを、
毎日の小さな習慣にしてほしい。
そんな想いから、AMANDAの
Two Phase Lotion、Specialty Oil、Premium Creamの3つをご用意しています。
贈るのは、ものだけではなく。
これから冬へ向かう季節。
AMANDAの3点セットを、
大切な人への贈りものにするのも素敵です。
いつも忙しくしている人へ。
久しぶりに会う人へ。
「ありがとう」を伝えたい人へ。
そして、ときには自分自身へ。
贈るのは、ローションとオイルとクリーム。
でも、その箱を開けた人に届くものが、
「少し、自分のことも大切にしてね。」
という気持ちだったら。
それもまた、
ひとつの美しい贈りものだと思うのです。
自分を大切にする、という美しさ。
秋から冬へ。
今年は少しだけ早く、
手元の冬支度をはじめてみませんか。

